2026年5月上旬 国内外の蕎麦産地情報
国産玄蕎麦
令和8年産蕎麦は、九州地方において春蕎麦および夏蕎麦の播種作業が4月から開始されております。又、北関東および東北地方の夏蕎麦は早い地域ではGW前後頃から播種作業が開始され、順調に生育すれば7月中下旬頃の出荷が見込まれております。
令和8年産直接支払交付金(ゲタ対策)の金額が変更発表されました。
販売収入1,000万円以下の免税事業者向け補助金と、販売収入1,000万円超の任意で選択できる課税事業者向け補助金に分かれております。
1等合格品 免税事業者向け45㎏/¥17,280‐(R7価格45㎏/¥18,010-)▲¥730‐
課税事業者向け45㎏/¥16,450‐(R7価格45㎏/¥17,180-)▲¥730‐
2等合格品 免税事業者向け45㎏/¥15,170‐(R7価格45㎏/¥15,900-)▲¥730‐
課税事業者向け45㎏/¥14,340‐(R7価格45㎏/¥15,070-)▲¥730‐
又、JR貨物は2026年4月1日より9%の値上げを実地しております。燃料費や原材料費の高騰に加え、輸送機材の維持更新費や安全対策費の増加が背景にあり、2024年4月の6%値上げ以来の改定になります。
中国産玄蕎麦
2025年度中国産蕎麦は大豆、トウモロコシを中心に、ヒマワリ、粟、きび等の播種面積が増加した影響により、蕎麦の播種面積および収量は減少しました。昨年同様、ロシア産蕎麦の輸入により価格は比較的安定しておりました。しかし2025年産ロシア産蕎麦播種面積削減により価格が高騰、さらに中東情勢の影響により輸送コストの上昇、資材価格の高騰を受け、現在は価格が上昇傾向にあります。
又、今後の中東情勢の動向次第では、海上輸送費の高騰や輸送遅延、保険料の上昇等も懸念される為、引き続き状況を注視しております。
現在、中国では一部トウモロコシや小麦等の作付けが始まっており、2026年産玄蕎麦の作付けは6月頃から開始される見通しです。中国国内では今年も大豆やトウモロコシに補助金政策が継続されており、農民はこれらの作物の作付けを優先する傾向にあります。今後の天候次第で玄蕎麦の作付面積に影響が出る為、注視しております。
ロシア産玄蕎麦
2025年度ロシア産蕎麦は、より収益性の高い油糧種子(ナタネ・ヒマワリ等)栽培が優先されたことから、2024年産の播種面積より約3割減となりました。
2025年度ロシア産玄蕎麦の播種面積、収量についてロシア農業省より暫定速報値が公表されております。
※ 表は横にスクロールできます
| 25年播種面積 | 24年播種面積 | 25年収穫量 | 24年収穫量 | |
|---|---|---|---|---|
| ロシア全体 | 747,100 ha | 1,103,800ha | 862,700t | 1,202,240 t |
| アルタイ州 | 448,600 ha | 619,900ha | 540,500 t | 660,970t |
ウクライナ戦争以降、販売先が限定された玄蕎麦に対して、中国からの引き合いが急増しており、2025年の中国向け輸出量は約255,000tと輸出量は過去最高を記録しました。
しかし、ロシア産蕎麦は収量減少や輸送コストの増加により価格は上昇傾向にあります。この影響により、2026年1月~3月の第一四半期輸出量は約6.8万tと、2025年(約8.7万t)に比べると落ち着いた水準となります。
アメリカ産玄蕎麦
2026年度アメリカ産蕎麦は、中東情勢による原料コスト上昇、および円安進行を背景に、アメリカ産の播種前契約価格は上昇傾向にあります。
ワシントン州では例年通り7月上旬から8月上旬頃に蕎麦の播種が開始される予定です。